配管用鋼管は、素材によって特性や適した用途が大きく異なります。本ページでは、ステンレス鋼管、炭素鋼鋼管、合金鋼鋼管をはじめ、被覆鋼管やライニング鋼管まで、代表的な鋼管の種類と選定時のポイントを素材別に分かりやすくまとめています。用途や環境条件に応じた鋼管選びの参考にしてください。
ステンレス鋼管は、クロムを主成分とするステンレス鋼を用いた鋼管で、耐食性・強度・衛生性に優れています。主な鋼種にはオーステナイト系、フェライト系、二相系があり、製法も溶接管とシームレス管に分かれます。
選定にあたっては、使用流体の性質や温度・圧力条件、施工方法を踏まえ、用途に適した鋼種や規格を選ぶことが重要です。
炭素鋼鋼管は、鉄と炭素を主成分とする汎用性の高い鋼管で、コスト効率や入手性、加工性に優れることから幅広い分野で使用されています。
用途に応じた各種規格が用意されている一方、腐食しやすい特性を持つため、被覆やライニング、亜鉛メッキなどの防食対策が欠かせません。流体の温度や圧力条件を考慮した適切な管種選定が求められます。
合金鋼鋼管の中でもCr-Mo鋼管は、高温・高圧条件に対応できる代表的な材料です。クロムによる耐熱性・耐食性と、モリブデンによる耐クリープ性を兼ね備え、火力発電所や石油化学プラントで多く採用されています。
一方、極低温用途ではニッケル鋼管が用いられるケースが一般的です。シームレス鋼管が主流で、溶接や加工には予熱・後熱処理など高度な管理が求められます。
鋼管の外面に被覆材を施すことで、地中埋設や屋外環境における外面腐食を防止する配管です。土壌や湿気、化学物質から鋼管を保護する役割を担い、都市ガス管や上水道、石油パイプラインなどの社会インフラで広く使用されています。
主流はポリエチレン被覆で、用途や環境条件に応じた材料選定が配管の長寿命化と保守コスト低減につながります。
鋼管の内面を樹脂などで覆い、腐食を抑えながら流体の品質を維持する配管です。赤水の発生防止や配管寿命の延長に効果があり、給水・給湯、消火設備、工業用水配管などで利用されています。
主な材料にはエポキシ樹脂やポリエチレン樹脂があり、給湯用途では耐熱性を考慮した材料選定が重要になります。
引用元:シンテック公式HP
https://shin-tech.jp/business/prefab/
継手内側の保護層を一体で成形した構造を採用。内側に保護層を重ねる従来の継手と違い、洗浄しても浮きや剥がれが起きない。剥離片による異物混入や製品の廃棄を防ぐ。
| 対応材質 | 鋼管、ステンレス、ポリエチレン、ナイロン、硬質塩化ビニル |
|---|---|
| 加工技術 | つば出し・バーリング・ルーズフランジ・ネジ切りなど |
引用元:ノーラエンジニアリング公式HP
https://www.nowla.co.jp/
溶接を使わないつば出し加工とフランジ接合で、強度の高い継手構造を採用。消防認定※を受けた継手部が高い密着性を確保することで、瞬間的な加圧でも破裂や漏れのリスクを抑えられる。
| 対応材質 | 鋼管、ステンレス、ライニング管 |
|---|---|
| 加工技術 | つば出し·溶接·ネジ切り·フランジ·グルービングなど |
引用元:カワトT.P.C.公式HP
https://www.kwt-tpc.co.jp/prefab/
止水栓と継手を一体化した構造で、本来現場で行う締め付け作業が不要。ワンタッチ接続のため、配管を差し込むだけで固定できる。体が入りにくい狭い場所でも、工具を使わず短時間で施工することが可能。
| 対応材質 | ポリエチレン、ポリブテン、エルメックス樹脂管 |
|---|---|
| 加工技術 | 曲げ加工·切断加工·継手組込みなど |
※参照元:ノーラ・エンジニアリングHP(https://www.nowla.co.jp/download/certificate.php)