鋼管は、使用する材料だけでなく「製法」によって性能や適用分野が大きく異なります。代表的な製法には、鋼板を成形して接合する溶接鋼管と、継ぎ目のない構造を持つシームレス鋼管があります。製法の違いは、耐圧性や信頼性、コスト、加工性に直結するため、用途や使用条件に応じた適切な選定が重要です。
丸鋼を加熱して押し抜くことで製造される継ぎ目のない鋼管です。溶接部がない構造のため、耐圧性や信頼性に優れ、高温・高圧環境での使用に適しています。
火力発電設備や化学プラント、ボイラー配管など、安全性が重視される用途で多く採用されますが、製造コストは溶接鋼管に比べて高くなる傾向があります。
鍛接鋼管は、鋼板や鋼帯を円筒状に成形し、継ぎ目を溶接して製造される鋼管です。大量生産に適しており、コストを抑えやすい点が特長です。一般配管や建築設備、給排水用途など幅広い分野で使用されています。
一方で、溶接部が存在するため、高圧用途や厳しい条件では使用可否の確認が必要になります。
鋼帯を成形した後、電気抵抗溶接によって接合する溶接鋼管の一種です。寸法精度が高く、比較的均一な品質を確保しやすいため、配管用途から構造用途まで幅広く使用されています。
一般用途ではコストと品質のバランスに優れた選択肢といえます。
フラックスでアーク光を覆うサブマージアーク溶接により製造される鋼管で、大口径・厚肉に適しています。高電流による深く安定した溶け込みが得られ、高強度な溶接継手を形成できる点が特長です。
高圧パイプラインや大規模構造物など高圧用途に特化した鋼管で、高い信頼性が求められる用途で用いられています。
引用元:シンテック公式HP
https://shin-tech.jp/business/prefab/
継手内側の保護層を一体で成形した構造を採用。内側に保護層を重ねる従来の継手と違い、洗浄しても浮きや剥がれが起きない。剥離片による異物混入や製品の廃棄を防ぐ。
| 対応材質 | 鋼管、ステンレス、ポリエチレン、ナイロン、硬質塩化ビニル |
|---|---|
| 加工技術 | つば出し・バーリング・ルーズフランジ・ネジ切りなど |
引用元:ノーラエンジニアリング公式HP
https://www.nowla.co.jp/
溶接を使わないつば出し加工とフランジ接合で、強度の高い継手構造を採用。消防認定※を受けた継手部が高い密着性を確保することで、瞬間的な加圧でも破裂や漏れのリスクを抑えられる。
| 対応材質 | 鋼管、ステンレス、ライニング管 |
|---|---|
| 加工技術 | つば出し·溶接·ネジ切り·フランジ·グルービングなど |
引用元:カワトT.P.C.公式HP
https://www.kwt-tpc.co.jp/prefab/
止水栓と継手を一体化した構造で、本来現場で行う締め付け作業が不要。ワンタッチ接続のため、配管を差し込むだけで固定できる。体が入りにくい狭い場所でも、工具を使わず短時間で施工することが可能。
| 対応材質 | ポリエチレン、ポリブテン、エルメックス樹脂管 |
|---|---|
| 加工技術 | 曲げ加工·切断加工·継手組込みなど |
※参照元:ノーラ・エンジニアリングHP(https://www.nowla.co.jp/download/certificate.php)